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2007年1月 2日 (火)

『日本以外全部沈没』

 誰にでも、「我が心のアンセム」とでも言うべき歌があって、いつも胸の中でその歌を鳴らしながら生きているんではないか、と、子供の頃は想像していたよ。
 別にみんながみんなそういうワケではない、と言うコトがわかってきたのは高校生の頃だと思う。
 
 校歌とか国歌とかの類を、他のみんなと合唱するというコトが、どうしても我慢ならなかった。
 主義とかポリシーとか、そんな上等な次元のハナシではなく、
 私の胸の中では、いつも『Born To Run』や『A Design For Life』が鳴っていて、私の時間の中には、いつも嫁とか大事な人たちがいて、
 ガッコだの国家だの、そんなモンに私の胸の中の1cm、私の時間の中の1秒だって、占領させたくなかっただけのコトです。
 (「学校、嫌いだったの?」と訊かれれば、「…ハイ、嫌いでした」としか言いようが無い。学校が楽しくて好きだった、と言う人にはすいませんね。)
 単純なハナシです。
 
 必要に応じて、適宜、ガッコや国家にアタマを下げて見せて、みんなと声をそろえて歌を歌うコト。
 ソレが「善良な市民」と認められるための、必要条件の一つみたいです。
 カンタンなコトなんだろうけど、でも、ヤだ。
 コレはもはや生理的な反射のレベルで「ヤだ。」と言ってるんで、コレを無理矢理小理屈で「他のみんなと同じようにしろよ」なんて言い聞かせられても、こっちとしてはこう答えるしかない。
 
 「お前らの歌なんか、要らねえよ」と。

 自分の胸の中で鳴らしたい歌は、自分で選びたい。
 自分が選んだわけでもない歌や旗や王様に、アタマを下げるなんてしたくない。
 幼稚な言い分だと自分でも思うけど、でも、コレは譲れない。
 
 いやあ、でも、今んとこ日本はいい国だよ。
 俺みたいなへそまがりでも、生活上支障は無いし、生きづらい思いをさせられるでも無いし。
 
 だけど、こんな言い分も「平和ニッポン」で暮らしているからこそで、
 一方では、「亡国の民」と呼ばれる(難民に代表される)人々も、この世界には存在している。
 「国家」と言う基盤・背景を失った人々にとって、私みたいな奴の言い分は、どう聞こえるのだろう。
 彼らのような人々にとっては、言葉本来の意味での「アンセム」こそ必要なのだろうか。
 
 国家って、一体何なのだ。

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  『日本以外全部沈没』  評価……☆☆☆☆

 先の2本を借りた時、GE○で偶然パッケージを見かけて、「えっ、コレって映画化されてたの?」とびっくりして、アドリブで一緒にカウンターに持ってったのがコレ。
 キャストや「監修:実相寺昭雄」のクレジットがどう考えてもキレていたので(タイミング的にも)、かなり期待して観ました。

 良かったよ!面白かった!
 低予算臭と、ワヤクチャやってるという点で、なんでか、デニス=ホッパーの『アメリカン・ウェイ』思い出したよ。

 原作者本人の演技が上手くてびっくり。
 知らなかったよ…やるな筒井。
 
 うまい棒が1本10万円もする世界と言うのは、日本人にとっても外国人にとっても、生きづらい世界だよなあ。
 「わしらのアンセムが『日本音頭』かよ!」と、心ある地球市民なら泣いて自裁したくなるコト必至。
 「美しい国、日本」とか「国家の品格」とか寝言コいてる連中の目指すトコロは畢竟、こういう世界なんだろうなあ、と、しみじみ。
 観る人によっては、思いっきり誤解されかねない内容。
 読み間違えたらだめー
 フツーにだめー

 面白いんだけど、「あんまり金かかってない」感も強烈で、その分差し引いて☆3つに抑えようかなと最初思いました。
 でも、コレも味わいの一つだと思い直して、減点無しの☆4つで着地。
 
 不明にして、今回初めて『電エース』の存在も知りました。
 いや、すげえ。こういう世界もあったんだ。
 たまには映画も観るもんだと思ったよ。

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 借りて来てまだ観てないのが、あと2本。
 『ミュンヘン』と『ホテル・ルワンダ』、どっちから先に観ようかな…。
 ああ、お絵描きを完全に忘れてるよ、俺…。

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