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2008年7月18日 (金)

世界を抱きしめて

 前半はほのぼのとコメント返信。
 後半はグダグダと『PUNISHER』感想、つか、またしても電波系妄想ポエミィ作文です。
 あー、どうでもイイけど俺、小林秀雄、大っ嫌いですんでw

 >こんばんはです^^ Nのページを見て変な汗が滝のように・・・^^;うぅ~もっと上手く描ける様練習してきます~><
       (7月16日)

 変な汗…ふふふ、鈴さん、その汗は冷たかったですね?つまり、ソレはとびきり危険なページだったというコトですよ。
 鈴さんの描かれる○○○○はやーらかそうでたまらんですよ。私の方こそ、もっともっと練習しないとですね。あっ、でも、家族に見られないようにしないとっ。
 こんどセッションする時は、ナニ描きましょうか?楽しみです~♪


 >まあがんばれや。
       (7月16日)

 おう、あんがとよ。


 >そんなわけで、お久し振りです、ホンモノです。
 遅くなりましたが、玄関口変更&サイトのプチリニューアルお疲れ様でした。
 PAN太さんが今どれだけ絵チャットに注力しているかがよくわかるというものです。
 「PUNISHER」はミルキィの掘り下げが進みましたが、重いですね…。
 アルトとの出会いが彼女に幸せをもたらしてくれるといいのですが…。
 あと、絵チャットにも挑戦してみましたが、難しい!
 PAN太さんはじめ皆さん、どうしてあんなに上手く描けるんですか!
 うらやましい~~~!

       (7月17日)

 ホンモノさん、ありがとうございます!
 そして、相変わらず怠慢こいてる私を、辛抱強く待っていてくださって、本当に申し訳ありません。
 (;><)
 チャンピオン絵チャットでは相性のせいで絵が描けないという飢餓感から、衝動的に設置してしまったらくがきチャットですが、ついにホンモノさんも描いてくださって、うれしいです!本当に、今度、一緒に描きましょうよ~是非!絵チャは「慣れ」によるトコロが大きいです。私も最初は「こんなんどないせいっちゅうじゃ、べけーろいっっ」なくらい、ナニも出来ませんでしたもん。
 ホンモノさんが言われるとおり、『PUNISHER』はキツい展開が続いていますねえ。本当、誰か、ミルキィにやさしくしてやってくれよ…と言いたくなります。
 たのむよアルト!

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 その『PUNISHER』感想ですが、
 や~も~、すいません。
 『PUNISHER』で検索して訪問してきてくださった方には申し訳ない。
 まともなレビューを期待してるんだったら、本館のリンクページから他のサイトさんに飛んだ方がイイです。
 その程度の自覚はあるよ!

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 我は死神。

 善悪を超え、命を喰らう。

 『PUNISHER』第22話の表紙に記されたこの惹句、これは、担当編集者の方が書いたのだろうか。
 この短文は、意味深い。
 「善悪を超え」た存在とは、つまるところ、圧倒的な力、理不尽な災厄そのものである。
 死神の前では、人間の世界の「善悪」や「道徳」など、羽根ほどの重さもない。

 死神にとって、「世界」は軽い。

 しかし、まだ死神が現れていないこの「世界」の中でも、ある「個人」にとっては、「世界」はどっちみち圧倒的に理不尽な災厄でしかないのではないか。

 「世界」にとって、「個人」は軽い。

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 そこにあるのはシステム 君はいつもはずれてる
 正しいと言う時 まちがいと言われる

 そこにあるのは力 いつも負けてしまう
 まるで沈む石のように 君を悲しくさせる

 そこにあるのは数 いつも押されてしまう
 あきらめる前に少しだけ疲れているだけさ

             (『愛のシステム』/佐野元春)

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 私たちの世界の中に、死神に匹敵する存在を探してみれば、「核」に思い当たる。

 なるほど、善悪や道徳を超えた、圧倒的で理不尽な存在として、「核」は私たちと親しくしてきた。
 想像力をめぐらせれば、私たちも常に死神の影におびえながら生きてきたのだ、と言えるだろう。

 もしこの世に神が存在するのなら、お願いしたい。

 核ミサイルの発射スイッチを、
 大統領や総理大臣などといった、いかがわしい人間の手に、ではなく、
 この地球上で「もっとも傷つけられ、もっとも虐げられて生きてきた人間」の手に委ねてみて欲しい、と。

 この「世界」に傷つけられてきた「個人」に、「世界」を滅ぼしかねない圧倒的な力を与えてみて欲しい。
 彼は、彼女は、自分の手の中に落ちてきたスイッチを、どうするだろうか。

 この世界が終わることを惜しんで、そのスイッチを封印してくれるだろうか。

 それとも、その背中に黒い翼を生やして、スイッチを押してしまうだろうか。
 その時、彼や彼女に向かって、あなたがどれほど人間を愛しているか、あなたにとってこの世界がどれほど素晴らしいものか、知恵と意志が及ぶ限り説いてみせても、無駄だろう。
 この「世界」に傷つけられてきた人間に向かって、「この世界がいかに素晴らしいか」を説くなど、たちの悪い冗談にしか聞こえない。

 傷つけられてきた「個人」にとって、「世界」は理不尽な災厄であり、「世界」は「善悪」を地軸として回転したためしなどない。
 同様に、「世界」にとって、「死神」は理不尽な災厄であり、「善悪」を問わず降りかかる圧倒的な力である。

 「世界」にとって「個人」が軽いのとまったく同じ意味で、「死神」にとって「世界」は軽いのだ。

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 ここへきて、『PUNISHER』という物語に、強烈なドライブがかかってきている。
 ここ数週の展開には、背骨を掴まれるような戦慄を覚えてしまう。

 今までぼんやりと暗示されるに留まってきた、ヒロインのミルキィの過去が、明らかにされつつある。
 ある程度想像はしていたが、彼女がこれほど昏く、重い物語を背負っていたとは思わなかった。

 かつて、アルトとミルキィのことを「この世界にそれぞれひとりぼっちで放り出された幼い子供」と書いたが、それでもアルトには、「家族」という、微温を帯びた場所が存在した。

 ミルキィには、何もない。

 ただただ、疎外と痛みと恥辱におおわれた幼年期。
 呪われてあるかのような生。

 毎日、どこかの誰かに殴られて送る人生というものを、私たちは味わったコトがあるだろうか。

 「世界」は残酷だ。
 「世界」は軽い。
 どこかの誰かが語る善悪も道徳も幸福も、そらぞらしく思えるほどに。

 ミルキィの父親は、死神に魅入られた怪物だが、彼とミルキィを傷つけてきた人々と、どちらが恐ろしいか、考え込んでしまう。
 あの謎の「黒い球体」や、「死神の壁画」が暗示する「危機」などよりも恐れるべきは、「普通の人間の世界」の「残酷」ではないのか?

 ミルキィを傷つけてきたこの「世界」に向けて、それでも「この世界に、輝かしい未来よ、あれかし」などと祈れるだろうか?

 傷ついてきたミルキィに対して、「世界」は、どれほどの意味や重さがあるモノなのか、証明して見せなければならなかったのに。  
 彼女の傷に見合う分だけ、「世界」は代償を支払わなければならなくなった。
 ミルキィを媒介として得た、死神の力によって。

 空王シャフォー(と思しき人物)は、アルトとミルキィに、なにごとかを指し示すためにそこにいる。
 彼が見せるヴィジョンを通り抜けた後、アルトとミルキィの間に、今までとは違う絆が生まれていて欲しい、と私は思う。
 アルトにとって「ミルキィがいる世界」が、ミルキィにとって「アルトがいる世界」が、なにほどかの意味や重さを持つようになって欲しい、と思うのだ。

 この「世界」のために、ではない。
 アルトのために。
 ミルキィのために。

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 僕が文無しだったから だから君は盗んだんだ
 僕には復讐できなかったから だから君が殺してくれたんだ
 僕が頼んだから だから君は 僕に嘘をついた
 ねえ 僕たちは まだ友達でいられるだろうか

               (『Who's Gonna Ride Your Wild Horses』/U2)

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 いつか、目覚めた死神が翼を広げようとする時、
 ミルキィは、その腕で、この「世界」を抱きしめてくれるだろうか。

 アルトがいるこの世界を。

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