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2008年11月 8日 (土)

『パ・ドゥ・ドゥ(Pas de deux)』

 『PUNISHER』感想を更新します、と予告しておきながら、いきなり反故にしたまま1週間が過ぎました、PAN太です!

 だって、ここんとこ、予想外に忙しかったんだもんよ!
 コメントやメールへの返信、遅くなっててすいません!

 と言うのは、言い訳で、

 『PUNISHER』への愛の炎は、変わらずに燃えているのですが、正直言って、ちょっと今は感想書きたくない気分です。
 パニには何の問題も無いのよ。私自身の問題です。
 なもんで、気持ちの整理がつくまで、パニ感想はもうちょい待ってください。待ってる人いないかもしらんけど。
 思わせぶりな書き方してすんません。大したコトじゃ無いんですけどね、ホント。

 こういう気分の時に、たいてい、普段だったら書かないようなろくでもないコトを書きたくなるんだよ、俺って奴は。

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 小室哲哉、売れていたねえ。

 やたら流行っていた。売れていた。
 頑張って儲かって、よかったねえ。
 リアルタイムで聴いていた当時を思い出してみても、小室哲哉については、それ以上の印象が無かった、と思う。

 あれだけ売れていたのだから、きっと、多くの人が彼の歌を支持していたのだろう。
 その人たちは、小室哲哉の現在の凋落ぶりを見て、なにがしかの感慨を抱いているだろうか。
 残念に思っているのだろうか。
 滑稽だと思っているのだろうか。
 今でも、彼が作った歌を愛して、胸の中で鳴らしながら生きているのだろうか。

 私に限って言えば、 当時から、私にとって小室哲哉の音楽は、私の人生とは無縁の場所について歌われているとしか思えなかった。
 もしも10年前に、「好きなミュージシャンベスト100」を挙げてみろ、と言われても、私は小室哲哉の名前を入れなかっただろう。ベスト100をベスト10000にまで拡大しても、彼の名前を入れようとは思わなかったはずだ。
 もともと私にとって彼は、その程度の存在だった。

 ただ、今回の騒動で、思い出したアルバムがある。

 白竜の『光州City』。
 今、ググって確認してみたら、1980年の作品だった。
 札幌の実家に残してきたLPレコードの山の中に、このアルバムも眠っているはずである。家族に処分されていなければね。

 白竜のデビューアルバムにしてライブアルバムなのだが、不幸な曲折を経て世に出たコトもあり、よく「幻の名盤」的な紹介をされる作品である。

 1曲目の『現実』の「現実は 地球のように丸くはないんだよ」と言う、リアリティありまくりの必殺フレーズに、当時痺れたモノでした。
 件の『光州City』や『アリランの唄』など、怒涛の名曲が続き、そしてアルバムの悼尾を飾っていたのが、あの『パ・ドゥ・ドゥ(Pas de deux)』。
 この、やさしくも濃密なラヴソングの存在が無かったら、『光州City』と言うアルバムの印象も、だいぶ違ったモノになったのではないか。
 朝の光のまぶしさから顔をそむけてしまうような、そんな男と女。二人のセックスをパ・ドゥ・ドゥになぞらえたこの曲は、匂い立つようなエロスと優雅さに溢れていた。
 当時、この曲を聴きながら、「俺もいつか、誰かと、こんなセックスをする日が来るのだろうか」と思ってました。ええ。そんな妄想を誘ってくれる名曲だったんですよ。
 考えてみると、この曲を聴いたのが、PANTA作品との初めての出会いだったんだなあ。

 で、コレも結構有名な話だが、この白竜のバンドに、若き日の小室哲哉が在籍していたのだ。もちろん、キーボード担当で。
 『光州City』のアルバムジャケットに、白竜バンドのメンバーの一人として、フォーキーな髪型をした神経質そうな顔写真と、クレジットが載っていた。
 私がこのアルバムに出会った時は、リリースから何年も経っていて、小室哲哉はすでに『My Revolution』やTMネットワークで有名な存在になっていた。
 当時、「あの小室が、『パ・ドゥ・ドゥ』のピアノを弾いていたのかよ…」と、驚いてしまったのを、今でも覚えている。

 『パ・ドゥ・ドゥ』や『現実』は、いつまでも古くならない、愛すべき歌のひとつであり続けると思う。ただ、音源がレア・アイテムになってしまって、新しいファンがこれらの歌に触れる機会が無いのが、残念だ。
 小室自身が作った歌(私は『My Revolution』や『Get Wild』くらいしか記憶に残っていないのだが)を、彼のファンはいつまでもいとおしんでくれるだろうか。
 世間様は、尾羽打ち枯らした小室哲哉を叩くのを楽しんでいるかのように見える。
 しかし、かつて彼の音楽を愛した人は、どうか、今一度彼の歌を聴き返してみて欲しい。
 今、彼の歌から、あなたは何か受け取るモノがあるだろうか。
 「あの頃のあの歌」としてではなく。懐メロとしてではなく。過去形ではなく。

 私は小室自身の音楽について、さしたる感慨も無い、ただの野次馬だが、だけどせめて、彼のファンだけは、彼の音楽を愛し続けてあげて欲しい、と思う。
 そうでなければ、あまりにも音楽がかわいそうだ。

 金が無いコトより、なにより、愛されないってのは、つらいコトだよ。

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